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【レビュー】動画機GH6の写真性能が案外良かった件

本記事では映像クリエイター兼フォトグラファーの僕がGH6を1ヶ月使ってみて感じたことをシェアしていきます。

GH6の購入を検討している方のお役に立てればと思います。(今回は写真性能について深堀りしていきます)

動画機GH6の写真性能が案外良かった件

結構意外だと思うんですが、GH6の写真性能かなり良さげなんですよね。

先日僕が撮った花の写真です。(RAWで撮ってAdobeのLightroomで現像したものになります。)

 

Web上で閲覧した際、正直フルサイズと区別つかないのでは??と思いました。

現像時、ダイナミックレンジの狭さなど感じるところはありましたがGH5から考えればとてつもない進化を遂げていると思います。

プロの現場でポートレートを撮ったりするには力不足かと思いますが、SNS用の風景写真やスナップ写真などはバッチリ撮れちゃいます。

GH6で撮った写真の画質が汚い場合の解決方法

考えられる原因は

・ボケ感不足

・レンズが安物

大体このあたりが原因かと思います。

解決方法を教えます。

ボケ感不足で低画質に見える??

中途半端なボケ感が一番汚く見えがちです。

F2.8くらいで撮るくらいなら思いっきり絞った方が綺麗な場合が多いと感じました。

例えばこの写真。

 

正直感動するような写真では無いですよね?

こんな風に「なんか画質汚いな〜」って思うことが多かったのですが以下のポイントを抑えることでかなり改善されました。

 

・なるべく望遠で撮ってボケ感を演出

・寄るか引くかハッキリした写真を心がける

 

とにかく雑味のあるボケが気になるので、中途半端なボケになるくらいならいっそのこと絞って全体にピントを合わせってしまったほうが綺麗に見えます。換算35mmとか24mmでボカしたいなら単焦点レンズ必須なのでズームレンズで頑張らない方が良いかなーと思いました。

 

安物レンズだとGH6の性能が台無しになる?

GH6で色々と写真を撮ってみて感じたことですが、安物レンズじゃ正直1インチコンデジと変わらないです(汗)望遠レンズを使うか、開放F値が1.4とか1.2のレンズを使わないとかなりチープな印象を受けました。(最近のコンデジはスゴいです)

10万円以下のレンズでもしっかり絞り込んでパンフォーカスで撮ってしまえばかなり高解像度の写真が撮れます。個人的にはせっかくマイクロフォーサーズを使うならパンフォーカスの写真を撮らないともったいないと思います。

下記写真はF8で大阪城を狙った作品です。手前の桜にもピントを合わせつつ大阪城もしっかり解像させています。ちなみにこの写真は1億画素の手持ちハイレゾで撮りました。ハイレゾについては記事後半で解説します。

 

オートフォーカスが大幅改善

GH5のときからそうですが、静止画撮影のAFにはほとんど不満がないです。僕の場合連写することが無いので特にそう感じるのかもしれません。動きものを撮る方はしっかり実機でテストすることをオススメします。

GOOPASSを利用して1ヶ月単位で借りてみるとか、TOCやマップレンタルで1日だけ借りてみるなど色々な方法があります。

ちなみにGH6はGH5よりも動画撮影時のAF追従もかなり速くなっています。

手持ちハイレゾ1億画素の威力がスゴい

手持ちハイレゾとは?

そもそもハイレゾとはどのような機能か説明します。

普通カメラのセンサーには画素数というものがあり、カメラによって違います。そしてGH6の画素数は2652万画素です。つまり普通に写真を撮っても1億画素には絶対に届かないんです。

そこで画素数を補うために誕生したのがハイレゾの技術です。僕も詳しいことはわからないので簡単に説明すると

1画素分ずらした写真を何枚も連続記録して画素を倍増させるというものです。

お分かりいただけましたか?実はハイレゾってかなり力技なんです(笑)

一見不可能に思えるのですがそれを手持ちでやっちゃうのが手持ちハイレゾです。

1億画素のデータを触ってみた

1億画素の写真と普通の写真恐らく違いは分からないでしょう。

1億画素↓(1920×1441書き出し)

 

通常撮影時の写真↓(1920×1441書き出し)

真ん中の飛行機を拡大してみました。(左:1億画素 右:通常)

上記写真のように同じ画角で撮った写真でも拡大してみると全く異なる結果になります

当たり前の話ですが、1億画素のハイレゾで撮影した素材の方がよりピクセル数が多く、ディテールを保持できていることが分かります。

どっちで撮っても問題無い場合は1億画素で撮っておくと便利かもしれません。例えば、ポートレート撮影で細かな肌のレタッチをしたいとか、全く違和感なく画像を切り抜きたいとかそういったシチュエーションで役立ちますね。拡大したときにピクセルが多い方が綺麗に切り抜くことができます。

手持ちハイレゾの欠点

手持ちハイレゾは便利な機能ですが、デメリットももちろんあります。

僕が一番不便に感じたのはデータ生成の遅さです。手持ちハイレゾは撮影に5秒ほどかかります。さらにその後データの生成が始まるのですがそれがとにかく長い(笑)

撮影対象が「風景」の時にしか使えない機能と考えてもらって構わないと思います。個人的には建造物がおすすめです。全く動かないのでシャッターチャンスを逃すリスクも比較的少ないです。とはいえ、一枚撮影するために15秒くらいかかってしまうので途中で天気が変わってしまったりするリスクがどうしても避けられません。

ハイレゾのポートレート撮影は使うことが無さそう

被写体さんからシャッターが切れるタイミングが分からないので被写体さんが戸惑ってしまいます。ポートレート撮影経験者なら分かると思いますが、撮影中のリズムやコミュニケーションは最重要です。毎回15秒も待たせるなんてできないし、とにかくたくさん撮る方が良い写真が撮れるはずです。

 

まとめ

GH6の静止画性能はフォーサーズのカメラとしては優秀と評価します。(個人的見解)

しかし、フルサイズのカメラと比べた時のダイナミックレンジやデータの色情報はかなり劣る印象です。そこに関してはGH6に問題というよりはセンサーサイズの問題になるのでどうしようもないところですね。

僕の場合は写真を撮るために持ち出すカメラとしてGH6を選ぶことは無いです。ただ、動画撮影現場で写真も撮りたい時に実用レベルになったのは大きい変化だと思いました。作品のサムネイル写真やSNS宣伝用に使うことが増えそうです。

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