Camera Videography

【レビュー】GH6は重くて使えないのか【フルサイズ機より重い】

 

 

GH6が発売されたけどなんか重くない?フルサイズ機より重いならマイクロフォーサーズの意味無いじゃん

 

ネットでこのような意見を見かけたのでGH5ユーザーの僕がGH6を解説してみようと思います。

 

GH6は重くて使えないのか

 

ぶっちゃけ問題無いですね。普通に映像制作現場で運用できます。

GH5と比較して重さを感じることはありますが、性能から考えればありえないくらいの軽さだと思います。

 

理由は以下の通り

  • チルトフリーアングルモニターを搭載
  • HDMI TypeA搭載
  • 空冷ファン搭載で熱停止のリスクがほぼ0
  • 強力な手ぶれ補正を搭載
  • マグネシウム合金ボディで堅牢性が素晴らしい

 

これ全部入って823gなら納得できませんか?

上記5点がどれくらいすごい簡単に説明します。

チルトフリーアングルモニターを搭載

 

 

チルトフリーアングルモニターとは、チルト可動式モニターバリアングルモニターの両方の特性を持つモニターのことです。

従来はLUMIX S1Hにしか採用されていなかったモニターです。(ちなみにLUMIX S1Hは50万円以上するカメラです)

このモニターの魅力は自由自在なアングルの撮影ができることです。

例えば自分の方にカメラを向けて自撮りしたり、本体を縦向きにして真上からモニターを確認することなどが可能です。

その中でも一番の利点はケーブル類に干渉しないことです。(上記画像でわかる通り、モニターを本体の真横からズラすことができます。)

 

HDMI TypeA搭載

LUMIX GHシリーズと同様にしっかりとType AのHDMI端子を用意してくれましたね。ここはポイントが高いです。

 

それって映像業界では当たり前じゃないの?

 

と思う方も多いと思いますが、案外そうでもありません。先日CANONから発表されたEOS R5Cはシネマカメラという位置付けながらマイクロHDMI端子を採用していました。結構批判されていましたね、、、

空冷ファン搭載で熱停止のリスクがほぼ0

最近、ミラーレスカメラの性能がめちゃくちゃ進化しましたよね。それと同時に「熱停止」をよく耳にするようになりました。

高度な負荷をかけるとカメラは発熱してしまいます。カメラメーカー各社は「熱停止させたくないけど、カメラの性能はもっと上げたい」と考えているわけです。そこで空冷ファンが登場しました。空冷ファンの搭載は本体の軽さを失う代わりに処理性能を向上させることに他なりません。いかにもパナソニックとキャノンが考えそうなことです。各カメラメーカーはそれぞれ開発の方針が違います。個人的な各社のイメージは以下の通り。

 

メモ

ソニー=小型軽量。高度な処理速度。スローモーションなどが得意。AFは業界NO,1。

キャノン=グリップの握りやすさ、ファインダーの画質など使っていて心地が良い。プロの現場を意識した設計。重さはあまり気にしない。RAWの内部収録が可能。

パナソニック=ユーザーインターフェースが良い。長回しを得意としている。スチルよりも動画を得意としている印象。LOOKもシネライクな印象。

 

空冷ファン搭載のメリットとしては炎天下でも熱停止のリスクが限りなく0に近い点です。熱停止であまり騒がれていないソニーのカメラですら、炎天下に4K60fpsの動画撮影をすると度々停止することがあります。(特に高画素機)プロの現場では「絶対に熱停止しない安心感」が小型軽量より重視されることがありますから、クリエイターの好みや撮影ジャンル次第でファン付きのカメラを選ぶのもアリですね。

強力な手振れ補正機能を搭載

 

手振れ補正の効き具合はボディやマウントの大きさに依存するって知ってましたか?

現在多くのミラーレス機で採用されている「センサーシフト式手振れ補正」はボディサイズが大きいカメラほどブレを抑えることができます。(センサーシフト式手振れ補正とは、ボディ内でセンサーが揺れに合わせて動くことによってブレを抑制する機能です)

 

マグネシウム合金ボディで堅牢性が素晴らしい

マグネシウム合金は高い耐久性と軽量化にうってつけの素材と言えます。

ポリカーボネートやアルミニウム合金など様々な素材がありますが、ここ数年カメラメーカー各社が高級機に使用しているのはマグネシウム合金です。そういった意味でも非常に信頼できる材質と言えそうです。

 

GH6は買って後悔するカメラでは無い

記事を書いている現在、すでに10日ほど使用していますが、

「もうこれしか使わん」

って思っちゃってます笑

4K動画撮影でスローモーションも使いたい方はa7sIIIかGH6がオススメですね。

a7sIIIは品薄状態が続いていてなかなか手に入らない上に値段もGH6よりも10万円以上高いので、個人的には今が買い時では無いと思います。SONYのことなのですぐに新しいカメラが出そうですし、新しいカメラが出れば値下がりも期待できます。

 

写真撮影も両立させたいなら微妙?

 

ここまで褒めちぎってきたGH6ですが、流石に写真撮影はフルサイズに勝てません。。。

高速連写ハイレゾ撮影時の1億画素など良いところもあるのですが、階調の豊かさが違いすぎます。明るい環境で三脚に固定して撮影すればそこそこ張り合えるかな?といった印象。

映像では「高感度も強いな」って思わせてくれましたが、写真では正直最悪でした。GH5とあまり変わらない気がします。

加えてLightroomにRAWが対応していないのも大きな問題です。これに関しては時期に解消されると思いますが対応するまでは実用的では無いなといった印象です。

GH6は軽量シネマ機として付き合っていけば最高のカメラ

ワンマンの動画撮影で強力な力を発揮するカメラになりましたね。「Youtubeにオススメ!」みたいな時代は終わったみたいです。

人を選ぶカメラにはなりますが、ハマる人にはとことんハマる絶妙なコンセプトのカメラだと思います。パナソニックらしさが全面に出ていますね笑

最後にGH6で撮影した写真を一枚載せておきます。

 

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